夢や目標を持て!は学生には難しすぎるのではないか

 学生時代に教員の口からよく聞いた言葉は、目標を持ってそこに向かって道筋をを立てて行動しろ、みたいなことでした。社会人になってから時間が限られているため、確かにその言葉は間違えではないことなのは理解できます。

 

 しかし、学生という立場ではたしてその言葉を理解して実践出来るのでしょうか。きっと一部の学生にしか理解できないのではないかと思います。

 

 では、なぜ実践できないのかの問題点をリストアップしてみます。

夢や目標を持つ難しさ、学生が乗り越えるべき壁とは

・業種の実態がわからない

 日本の教育では学問を習う時間は多いですが、その一方で一般の社会的知識を習う時間がほとんどなく、自身で知識を得るしかありません。また、興味がないと全くその知識には触れずに成長していきます。

 

 筆者もその一人で、社会にはどのような業種があるのか、全く分かっておらず今も詳しいわけではありません。その状態で将来の夢や目標を持って行動しろとと言われても、何を持てばいいのか困ってしまいます。

 

 全ての知識を教育機関で習うのは不可能で、また学生側としても無責任ですが、基本的知識に触れる場面をもっと増やすべきではあると思います。職業体験などで実際に仕事に触れる機会はありましたが、実際に知識に触れた記憶があまりありません。

 

 現在は自ら知識を得るしかないので、まずは社会にはどのような業種があるのか調べて、自分がどのような業種を目指すのか、考える必要があります。

 

・企業の実態がわからない

 実際に業種についての知識を得ると、どこの会社がその業種に当てはまるのか、それもまた調べる必要があります。企業のホームページは慣れるまで見づらく、理解できない部分も多いです。

 

 また、一つの企業でも様々な分野に取り組んでいるところもあり、自分に合いそうな企業を探すのはとても難しいです。

 

 根気がいりますが一つ一つの企業を調べて、吟味するしかありません。

 

・金融リテラシーが低い

 海外に比べて日本の金融リテラシーの低さは、最近問題視されています。これは海外と日本の教育方針の違いにあり、海外では授業で投資について学ぶため、金融リテラシーが高い傾向にあります。

 

 この事実を知って焦って勉強している現状なので、筆者も金融リテラシーが高いわけではありませんが、これも自分で知識を得ることを強くおすすめします。投資について学ぶと、同時に社会についての知識もかなり入ってきます。

 

 株式投資であれば企業について投資するわけなので、当然企業についても業種についても知識がいります。そのため、上記の2つを補うのにはかなり効率的であると思います。

 

 社会人になってから投資について学び始めるより、学生のうちから投資に参加することをおすすめします。

 

個性を尊重される世界になりつつある現代社

 一昔前より今の日本では、かなり個性が尊重される風潮にあると思います。しかし、年々市民生活は苦しくなる一方です。そこで、自由で豊かな生活を得るには、行動するしかありません。

 

 我が儘を押し通す力を身に着けろ。筆者が学生時代に聞いた言葉ですが、自分の思ったことをするには、それなりの経験、知識、実績を手に入れてからで、それがないとただの自己中心的な人間になってしまう、という意味だそうです。

 

 今の会社を選んだ際に筆者には企業に対する知識がなく、詳しい父親に高校が斡旋できるリストから順位付けしてもらい、そこから選びました。そのことで今の会社に後悔していませんが、当時自分で調べることをしなかったことは良い行動ではなかったと反省しています。

 

 自分自身で夢や目標を持てるように、まずは上記の3つについてよく知ることが、人生の幸福度を上げる一歩になると思います。