定時制高校は通常組4年制と努力組3年制

 全日制高校は通常3年の修業年数だと思いますが、定時制高校では4年の修業年数を取っています。これは全日制より、定時制の方が1日当たりの授業時間が少ないためです。

 
 しかし、中には3年で卒業していく3卒組がいます。ではいったい彼らがどうやって、3年で卒業することが出来たのか、またメリットデメリットを紹介していきます。
 

努力組?3卒組になる条件

高卒認定試験で必要単位分取得する

 高卒認定試験とは高等学校卒業程度認定試験の略称で、高等学校を卒業していない人の学力を試験で評価し、高等学校卒業と同等の学力があるかの認定を行う試験です。この試験を受けて、3卒に必要な単位を取得することで早期の卒業を可能にします。

 

 高校により、必要な科目や単位数が違うため、一概にこの科目の単位を取得するとよいということは言えませんが、自分で勉強を頑張れて早く卒業をしたい方は、進路担当の教員に詳しい話をしてもらいましょう。

・再入学組は持ち単位を代替する

 他校からの再入学の場合、前回に所属していた高校の単位が使用できることがあります。この場合、自分には単位がある旨を担当の教員に伝えることで、取得している単位が使用できるか調べてもらえます。

 

 高卒認定試験同様どの科目の単位が必要か学校ごとで違いますが、書類を数枚記入して手続きが終わるので、高卒認定試験よりもハードルが低いように感じます。

・メリット

 3卒の最大のメリットは、やはり1年という期間を短縮して卒業出来ることにあります。入学からの3年間で学べることが目的であれば、無駄に1年通うことになるので通学期間の短縮で違う活動が出来るのは、人生において大きな差が生まれるでしょう。

 

 また、卒業だけが目的なら早期の卒業はいち早く高卒という称号を手に入れれるので、この場合も効率的な手段かと思います

・デメリット

 定時制高校のカリキュラムは4年間で組まれているため、4年目で習うこともあります。入学した目的の学習内容が4年目に行われる場合、その授業が受けれず入学した意味がなくなってしまいます。

 

どちらもメリット、デメリットがある

 以上のことから、どちらがおすすめかは一概には言えません。筆者自身は再入学だったためもともと単位があったので3卒を選択しましたが、4年目に行われる授業も魅力があり、悩んだ部分もあります。

 

 自分自身でメリット、デメリットをしっかり考え、どちらを選択しても後悔しないようにしましょう。