高校生活なんて失敗したら辞めてしまえ

 入学して間もないと思いますが、高校入学は今までの義務教育と違い人間関係が繰り上がりではないことが多いため、知らない人と初めての環境を過ごすことになります。

 

 しかし、すべて上手く立ち回れる人は極わずかで、窮屈な思いをしながら生活することになるかもしれません。

 

 勉強も部活も人間関係も上手くいかないときは、思い切って辞めてしまい環境を整えて再スタートをしましょう。

 

現状の環境を変えた方がいい現状

・教育方針が合わない。

 高校の大まかな教育方針は入学前にはわかると思いますが、各教科の担当教員の教育方針はわかりません。実際に教科ごとで差があり、また同じ教科でも担当教員によってまた違います。

 

 運が良いと自身に合った教員が担当になりますが、合わない教員が当たるとその教科自体が嫌いになるかもしれません。一度嫌いになると自習も後回しになるので、結果成績は下がっていきます。

 

 教員は数年で異動があるので、1年経っても同じ高校に在籍している場合は諦めて自分で環境を変えるしかありません。担当もクラス替えで変わることもあるので、行き詰るまでは粘っても良いかもしれません。

・勉強の土台作りに失敗した。

 勉強の土台作りはかなり重要で、基礎がないと何を教えられても受け止めきれずにこぼれ落ち、結果授業についていけなくなります。この状態からの復帰はかなり大変で、放課後にかなり勉強する必要があります。

 

 進学校であると、なおさら一人の勉強スピードなど気にせずに授業が行われてしまうので、どんどん差が広がっていきます。手遅れになってしまったと感じたら、潔く再スタートをする方が良いでしょう。

・人間関係がうまくいかなかった。

 高校生活において、人間関係は重要度は低いと思っています。一人でいてもさほど困ることはありませんでした。唯一困ったことが学校行事だけで、あとは何とかなります。

 

 しかし、中には一人が孤独に感じストレスに感じてしまう方もいるのではないでしょうか。入学、クラス替えのタイミングくらいしか新たな人間関係の形成のチャンスはないでしょう。

 

 筆者は逆に自分に合わない人間がストレスでしたので、第一印象で合わなければ一切の関係性を持ちませんでした。在籍している人間の多くが自身には合わないとなれば、やはり自分で環境を変えて、自身の存在を受け入れてくれる環境に飛び込むことをおススメします。

 

 ちなみに筆者はそもそも来るもの拒まず、去る者追わずの精神だったので、人間が苦になることはありませんでしたが、田舎の高校のせいか目立つと村八分のようになり、結果友人と呼べる人は限りなく少なかったですね。

・そもそも夢や目標が自分に合わないとわかった。

 筆者は教員になろうと思い全日制高校に入学しましたが、定時制高校で生活していく中で教員になることを目標から外してしまいました。

 

 高校生という年齢で将来を決めて生活するのは、なかなかハードルの高いことだと思います。目標にしている職業の実態をよく知っているかと言われれば、自信をもって知っていると答えれる人は少ないでしょう。

 

 若い時は目標が変わってもよいと思いますが、目標に近づけないことをしていては時間の無駄になるので、進路を早く変えてどんどんチャレンジする方が良いでしょう。もちろん、大幅な進路変更の際は、親への説得が必要になってくるかもしれませんが。

・教科のほとんどを赤点でも卒業しなければと思い込んでいる。

 毎回テストで赤点を取り、追試を受けている状態で卒業できれば良いという人はそのままでも構いませんが、その状態では目標達成が出来ないのなら話は別です。

 

 前述したように無駄な時間を過ごさないように、環境を変えるか猛勉強して授業との差を縮めるようにしましょう。

 

・今の高校を中退してしまうと先がないというマインド状態

 周りからの評価、世間体を気にする人は思いやすいかもしれませんが、高校中退だと履歴書的には中卒になってしまい、今後苦労する、恥ずかしいと思って現在の高校にしがみつく状態もよくないです。

 

 高校中退後でも、定時制通信制高校、専門学校への再入学という手段もあります。自身が持っている目標に向かっての熱量があれば、世間体など気にせず退学し再スタートを切れるでしょう。

高校の退学には勇気がいる

 前述したことのほとんどは筆者の経験で、今思うとこのように環境を変える再スタートした方がよい状態だったのだと理解できます。

 

 高校中退は聞こえが悪く、精神的にもかなり重くのしかかってきますが、今の現状と全てをリセットし再スタートすることを天秤にかけて、どちらが良いのかじっくり悩むことも大切です。

 

 退学する方がよいとわかっていても、実行する際にはかなり勇気がいります。それは人間は環境の変化を嫌うからです。ですが、現状で八方ふさがりの状態のストレスと新たな環境へのストレスではどちらも変わらない気がします。

 

 勇気をもって行動した先には好転した未来が待っているかもしれません。