なぜ普通科を捨て定時制高校工業科を選んだのか

 中学卒業後には進学校に進んだため普通科を選択したわけですが、なぜ工業科を選んだのか、そこにはメリット・デメリットがありました。

 

<工業科を選んだメリット>

・就職に強い

 筆者の地域では定時制高校の選択は2校しかなく、普通科と工業科の2択でした。入学してから知ったことですが、普通科のほうは就職率が低く、工業科のほうが就職率90%越えを常にキープしていたそうです。

 

 どちらの高校を選んでいるときに、工業科のほうが求人がありそうだとおもったので選択しましたが、見立てはあながち間違ってはいなかったのかと思います。

 

・学びなおしができる

 全日制に通っていたころは勉強の土台作りに失敗し、授業が理解できず赤点ホルダーとなり退学前には2/3の教科は赤点で首が回りませんでした。この状態で普通科定時制を選択すると、使用できる単位があるため入学しなおしではなく、途中からの学年で入れます。

 

 なので、工業科の定時制を選択し入学しなおし1年生から授業を受けなおすことで、勉強の土台作りをやり直せることで、赤点とは縁のない成績になりました。

 

・資格取得への援助が強い

 工業科特有の資格があり、取得へのサポート体制が出来ているのも魅力です。大企業のライン作業に就いてしまう不要かもしれませんが、定時制高校の求人となるとやはり地元中小企業が多いです。そこで専門知識がないと、就職後のとても苦労します。

 

 また、就職活動の際に資格は自分をアピールする武器の一つになります。就職試験を受けた企業で使用しない資格を取得していても、在学中に努力したものが自信になり、強くアピールできることもあるでしょう。

 

<工業科を選んだデメリット>

・修業年数のリセット

 このデメリットはメリットにも書いたのですが、勉強の土台作りができており、授業の理解ができる人にとっては無駄な時間になるのでデメリットになります。

 

 実際にわかっている科目では、授業内容も退屈で復習にはなりますが、時間はもったいなかったかと思います。

 

・仕事の選択肢が狭まる

 中学卒業までに自身の目標が工場勤めならよいのですが、目標が決まっておらずとりあえず入学してしまうと、卒業時には職業の選択肢を狭めていて後悔するかもしれません。

 

 なので、将来就きたい職業が決まっていない方は普通科で勉強しながら、じっくり将来について考えるとよいでしょう。

 

・体力勝負、だけど計算能力、想像力も必要

 工業科の実習は体力勝負でもあり、実寸、狙い寸、公差等計算能力必要で、さらに図面を読み想像力を働かせ取り組むことになります。

 

 慣れるまでは大変ですが、根性がないと途中で苦痛になってくるかもしれません。

 

 

メリット・デメリットはあるが工業科を選んでよかった

 自身の体験からメリット・デメリットを書かせてもらいましたが、やはり工業科を選択して後悔はしていません。入学するときの立場が違うと、考え方も変わってくると思いますが、定時制高校工業科を入学の選択肢にある方の参考になればうれしいです。