定時制高校の行事とは?

 学生の特権である学校行事は、楽しみだという人が多いだろう。全日制高校であれば、中学校とほぼ同じだったのでイメージがしやすいと思います。

 

 では、定時制高校での学校行事はどのようになっているのか。実際の内容をそのまま書いていくので、イメージしてみてください。

 

学校行事は全日制高校とは異なる点が多い

・入学式

 全日制高校の後に行われるので、夜の学校生活が入学式から始まります。内容はさほど変わりませんが、定時制高校は募集人数が少ないため、式自体も少数で寂しいイメージでした。

 

 また、制服もないためフォーマルな恰好や学ランを着ていたりと、服装も様々で統一感もなかったです。

 

・球技大会

 夜に授業を行うため、体育館で行える球技が種目になりますが、基本的にはバレーボールでした。全日制高校同様学年混合で行われ、当日は全生徒との交流の場になります。

 

 全日制高校では種目数も多く、得意なものを選択できるので活躍の場があっていいのですが。

 

・文化祭

 基本的に全日制高校が文化祭を行うので、そこに参加する形になります。定時制高校は校舎を間借りしているようなものなので、模擬店等を出すスペースがないためです。なので、休日の一般公開に参加して楽しむ形になります。

 

 しかし、代替として定時制高校は芸能鑑賞を行い、文化活動とします。映画鑑賞や演劇鑑賞等のアンケートで多数決を取り、行う行事が決まりました。ほとんどが映画鑑賞でしたが、当日は映画館に現地集合、現地解散で映画上映の前後に授業もなかったので、遊んで終わる日でしたね。

 

・体育祭

 全日制高校と一緒に行うことも出来ず、定時制高校のみでは人数が少ないため、一般にイメージされる体育祭を行うことはなかったです。そのため、定時制高校ではボウリング大会を体育祭の代替としていました。

 

 こちらも文化祭同様現地集合、現地解散で映画上映の前後に授業もなかったので、遊んで終わる日です。

 

・修学旅行

 公立高校では各高校でどこに何泊するか統一ではないため、全日制高校とは違う内容でした。全日制高校はスキーでしたが、定時制高校では沖縄で二泊三日と学校行事の中で唯一定時制高校でよかったと思ったものです。

 

 毎月の学費の中から修学旅行の旅費を積み立てしているので、金銭的に家計が厳しかったり、修学旅行に行く気がない生徒は旅費を返還してもらい、当日は自習する生徒もいました。

 

・卒業式

 学生生活の締めくくりである行事になりますが、定時制高校は生徒数が少ないので全生徒が参加になります。また服装も卒業生はスーツと、晴れ姿を親に見せる場になっているのかと思います。

 

定時制高校は学生であれど勉強の場メイン

 行事のほかにも購買部はなかったり、立ち入りできる棟が決まっていたりと制限が多く、基本は勉強の場を提供する目的であることを感じました。

 

 定時制高校はとてもおすすめですが、残念ながら普通の学生生活をしたい人には向いていません。みなと同じ学生生活、思い出づくりをしたいのであれば全日制高校に入学することをおすすめします。

 

 筆者自身はどちらも経験したため、定時制高校のみで終わってしまう生徒は全日制高校の行事を経験できないことがもったいないと思いました。

 

 文化祭の準備から当日の浮かれた雰囲気や、体育祭のクラスでの一体感を感じることも、後々にいい思い出になるかもしれません。