定時制高校にも存在する部活動

 学生なら一度は経験するであろう部活動ですが、定時制高校も部活動があるのか気になりますよね。では、部活動の実態について、今日は書いていきたいと思いますので、参考にしていただければ幸いです。

 

定時制高校の部活動と活動内容とは

・どのような部活動があるのか

 定時制高校には部活動のイメージがないかもしれませんが、意外にも少数ですが部活動は存在しています。学校により活動している部活動は様々ですが、運動部、文化部ともにあります。

 

 また、専門科目の定時制高校の部活動には、その科目に沿った活動内容の部活動もあります。筆者は工業科に所属していたので、機械工作部という普通科には無い部活動もありました。

 

 運動部は基本的にイメージするようなサッカー部や、バスケットボール部と言った部活動で、文化部は学習部と言う資格取得を目指し活動する部活動や、機械工作部がありました。

 

 元々定時制高校の生徒数は全日制高校と比べるとかなり少ないため、部活動自体はあっても人数が集まらないとその年の活動自体がないという感じでした。

 

・活動内容

 では、部活動として活動する以上は毎日遊んでるわけにはいかないので、それなりの功績を残さなくてはなりません。運動部では大会があり、そこで結果を残すように練習していきます。

 

 大会としてはメジャースポーツであれば地区の定時制高校、通信制高校のみが出場するような大会があるのですが、全日制高校と混ざって行う大会もあるため、練習量的には劣ってしまいますが、時間を有効活用して練習して大会に望んでいました。

 

 文化部であれば、資格取得を目指して活動する部活動は活動時間で勉強したり、どの資格を取るのか相談したりするそうです。機械工作部は工業系の大会に出場するために制作活動をしたり、機械工作に関する資格取得に取り組んでしました。

 

・活動する部活動の決まり方

 生徒数の限られた定時制高校では、希望者が少ない部活動は休部の扱いで、他の希望者の多い部活動を優先します。これは部費が出ますが、部費も限られているので、その分配を極力分散させないように、また顧問も多くはできないので、顧問の分散も考慮してのことです。

 

 つまり、活動をする部活動は多数決で決まりますので、入学して少し経つとどの部活動を選択するかアンケートを取られて決めます。そこで人数の多い部活動には部費の割り振りも多くなるので、顧問は血眼になって希望者をかき集めるとか集めないとか。

 

・実際に活動する人数は

 希望者ははじめ体験入部をして活動に参加しますが、定時制高校は仕事と学問の両立をしなければならないため、部活動もとなると体力的に厳しく、自然とフェードアウトしていきます。

 

 最終的に残る人数で活動していきますが、残る人数は1割程度なので部活動の存続も苦労する部分が多いです。なので少数精鋭で結果を出せると、その分喜びも大きくなるように思えました。

 

部活動自体はあるがほとんどが帰宅部

 現実問題としても、やはり仕事と学問の両立に加え、部活動の3つの柱を取り組もうと思うと、体力的にも精神的にも辛いところはあります。そのため去る者追わず、自分の芯を持って活動することに専念していました。

 

 二十歳までの残りの短い期間で遊ぶ時間、休む時間、労働時間等の様々な時間のどれを選択するのかは、その人の自由なので後々後悔しない選択をするために、部活動だけに注力しなくてもよいのかなとも思います。

 

 しかし、筆者は部活動で得た経験は今の人生に潤いを与えたものだったのでおすすめします。もちろん全力で取り組める場合のみ限りますが。